混合歯列における永久歯の萠出型に関する研究: 第1報 混合歯列前期における萌出型とその推移に関する経年的研究

「緒言」 従来, 成長発育の評価基準として歯種別萠出時期1~7)や年令別萠出歯数8~12)およびHellmanの歯牙年令13~16)など歯の萠出状態を用いたものが多い. 萠出歯が萠出順序にしたがつて互いに組合わさつてできる萠出型は, 口腔内の歯の萠出状態を端的に表現しうることから, 今日までこれに関する報告17~20)も少くない. しかしこれまでの報告では個体の歯の正常な発育の評価や臨床応用の面で欠ける点があつた. 著者らの一人佐藤21)は先に混合歯列前期における正常萠出型を用いて, 個体の歯の成熟度(歯牙年令)を評価する方法を発表した. 今回著者らはその断面的な資料に基ずく成績をさらに検討す...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1965/12/01, Vol.3(1), pp.13-20
Hauptverfasser: 佐藤, 博, 藤井, 信雅, 望月, 清之, 李, 徳満
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 従来, 成長発育の評価基準として歯種別萠出時期1~7)や年令別萠出歯数8~12)およびHellmanの歯牙年令13~16)など歯の萠出状態を用いたものが多い. 萠出歯が萠出順序にしたがつて互いに組合わさつてできる萠出型は, 口腔内の歯の萠出状態を端的に表現しうることから, 今日までこれに関する報告17~20)も少くない. しかしこれまでの報告では個体の歯の正常な発育の評価や臨床応用の面で欠ける点があつた. 著者らの一人佐藤21)は先に混合歯列前期における正常萠出型を用いて, 個体の歯の成熟度(歯牙年令)を評価する方法を発表した. 今回著者らはその断面的な資料に基ずく成績をさらに検討するため, 経年的な資料を用いて統計学的に調査したので, その結果について報告する. 「資料ならびに調査方法」 調査対象は東京教育大学附属小学校に昭和38年4月および昭和39年4月に入学した児童317名(男児159名, 女児158名)である.
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd1963.3.1_13