2020年病理部/病理診断科業務統計

「要旨」2020年1月から12月までの病理部/病理診断科業務統計をまとめた. 総依頼件数は前年比9.0%減の17,977件であった. 内訳は組織診が9,573件, 細胞診が8,400件, 病理解剖が4件であった. 迅速診断は組織診で4.3%減の615件, 細胞診で5.0%減の933件であった. 院外受託は14.4%減の533件であった. 業務件数については, 作製ブロック数が3.4%減の55,915個, 普通染色が3.9%減の78,560枚, 特殊染色が20.6%減の5,548枚, 免疫染色はほぼ不変の17,148枚, HER2-IHCは8.9%減の940件であった. 遺伝子検索は依頼件数で1...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:県立がんセンター新潟病院医誌 2022-02, Vol.60 (2), p.128-134
Hauptverfasser: 佐藤由美, 西村広栄, 桜井友子, 長尾緑, 新保基, 川口洋子, 泉田佳緒里, 北澤綾, 弦巻順子, 畔上公子, 宮内和美, 山形千絵, 齋藤美沙紀, 土田美紀, 馬場健太, 高橋彩佳, 原大樹, 三尾圭司, 西田浩彰, 渡邉玄, 川崎隆, 本間慶一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」2020年1月から12月までの病理部/病理診断科業務統計をまとめた. 総依頼件数は前年比9.0%減の17,977件であった. 内訳は組織診が9,573件, 細胞診が8,400件, 病理解剖が4件であった. 迅速診断は組織診で4.3%減の615件, 細胞診で5.0%減の933件であった. 院外受託は14.4%減の533件であった. 業務件数については, 作製ブロック数が3.4%減の55,915個, 普通染色が3.9%減の78,560枚, 特殊染色が20.6%減の5,548枚, 免疫染色はほぼ不変の17,148枚, HER2-IHCは8.9%減の940件であった. 遺伝子検索は依頼件数で10.4%減の1,800件であった. 依頼件数は2017年から減少傾向にあり, 今年度は新型コロナウイルス感染症による患者数の減少が大きく影響し, すべてにおいて減少傾向となった. しかし, 治療法選択のための詳細な組織型判定の必要性から免疫染色数はほぼ横ばいで実質的には増加している. 術中迅速診断の依頼数は手術数が減少していることもあり今年度は減少した. コンパニオン診断やゲノム医療を念頭に置いた検体の取り扱いが必要となることから手術室で固定までの間, 摘出材料を冷蔵保存することにしている. ISO 15189の認定を2021年1月に取得した. 今後も新潟県がん診療連携拠点病院, がんゲノム連携病院の病理部/病理診断科としての役割を果たしていきたい.
ISSN:0549-4788