研究部における新型コロナウイルス対策 - PCR検査の構築

「要旨」2020年1月16日に日本で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されてから1年半が経過した. 近代化された社会にも関わらずみるみる感染が拡大し, 世界中がパニックに陥った. 当院も例外ではなく, 手指消毒, 三密回避や飲食を伴う会合の自粛, 移動の制限などを徹底してきた. 感染対策が確実に行われたことにより院内でクラスターの発生もなく現在に至っている. 遺伝子検査室では第1波がピークアウトする頃, 既存のPCR装置を用いて新型コロナウイルスの検出 (検査) を可能とし, 2020年5月より術前患者を対象に検査を開始した. また, 全自動遺伝子解析装置の導入により, 2020年10月から...

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Veröffentlicht in:県立がんセンター新潟病院医誌 2022-02, Vol.60 (2), p.80-89
Hauptverfasser: 川崎隆, 畔上公子, 小出由紀子, 芳賀博子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」2020年1月16日に日本で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されてから1年半が経過した. 近代化された社会にも関わらずみるみる感染が拡大し, 世界中がパニックに陥った. 当院も例外ではなく, 手指消毒, 三密回避や飲食を伴う会合の自粛, 移動の制限などを徹底してきた. 感染対策が確実に行われたことにより院内でクラスターの発生もなく現在に至っている. 遺伝子検査室では第1波がピークアウトする頃, 既存のPCR装置を用いて新型コロナウイルスの検出 (検査) を可能とし, 2020年5月より術前患者を対象に検査を開始した. また, 全自動遺伝子解析装置の導入により, 2020年10月から疑似症患者を対象にPCR検査の24時間受付を開始した. 院内外の新型コロナウイルス感染症の状況にこれまで何とか対応することができていると思われる. 今回ほどPCR検査の必要性を言われたことはなく, 不足する遺伝子検査の要員の育成が急務であると痛感した.
ISSN:0549-4788