がん相談支援センターにおける高齢者がん相談の現状と課題

「要旨」 2008年1月, 厚生労働省から「都道府県がん診療連携拠点病院」として指定されたことを受けて, がんに関する様々な相談に対応する窓口して同年4月に「相談支援センター」が開設された. 2012年4月には, 「地域連携・相談支援センター」として名称を変更した(以後がん相談支援センターとする). がん相談支援センターにおいては, 他職・複数の専門職による, 病気・治療に関することや転院や在宅療養に向けた問題ばかりでなく, 心理的, 家族間の悩みや問題に専門性の高い支援を行っている. また, 相談件数においては, 年々増加しており2014年度の相談延べ数は約15,700件と過去5年間の相談件...

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Veröffentlicht in:県立がんセンター新潟病院医誌 2016-03, Vol.55 (1), p.36-40
1. Verfasser: 長岡敦子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 2008年1月, 厚生労働省から「都道府県がん診療連携拠点病院」として指定されたことを受けて, がんに関する様々な相談に対応する窓口して同年4月に「相談支援センター」が開設された. 2012年4月には, 「地域連携・相談支援センター」として名称を変更した(以後がん相談支援センターとする). がん相談支援センターにおいては, 他職・複数の専門職による, 病気・治療に関することや転院や在宅療養に向けた問題ばかりでなく, 心理的, 家族間の悩みや問題に専門性の高い支援を行っている. また, 相談件数においては, 年々増加しており2014年度の相談延べ数は約15,700件と過去5年間の相談件数を比較すると約2.5倍となっている. 超少子高齢者社会が進む中, 当センターにおいても高齢がん患者を支える家族からの相談に対しての援助が多く行われている. 高齢がん患者の相談内容を分析, 課題を明らかにすることで, 高齢化社会に向けた高齢がん患者やその家族への相談援助を果たすことが重要である.
ISSN:0549-4788