Hybrid IRによる低線量胸部CT画像のストリークアーチファクト低減効果: 極値統計Gumbel法による定量評価

目的:低線量胸部CT画像の肺野内ストリークアーチファクト(streak artifact:以下SAと記載)に対してGumbel法を用いた定量評価を試み,Hybrid IR(Iterative Reconstruction)によるSA低減効果の特性について明らかにする.方法:16DAS CT装置Alexion(キヤノンメディカルシステムズ,栃木)を使用し,胸部人体ファントムの肺上葉部を撮影(管電流:10~50mA)した.評価対象画像再構成法は,オリジナル画像:ORG,SA低減従来法:Boost3D,Hybrid IR: AIDR 3D(プリセット強度:4種)の計6種とし,各評価画像を取得した.そ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:人間ドック 2020, Vol.35(1), pp.38-46
Hauptverfasser: 田内, 慎一, 林, 久仁彦, 大芦, 研輔, 道家, 充
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:目的:低線量胸部CT画像の肺野内ストリークアーチファクト(streak artifact:以下SAと記載)に対してGumbel法を用いた定量評価を試み,Hybrid IR(Iterative Reconstruction)によるSA低減効果の特性について明らかにする.方法:16DAS CT装置Alexion(キヤノンメディカルシステムズ,栃木)を使用し,胸部人体ファントムの肺上葉部を撮影(管電流:10~50mA)した.評価対象画像再構成法は,オリジナル画像:ORG,SA低減従来法:Boost3D,Hybrid IR: AIDR 3D(プリセット強度:4種)の計6種とし,各評価画像を取得した.そして各画像でSAを含む肺野内にROI(region of interest)を設定し,得られたGumbel plotの相関係数から,肺野内SAの定量評価にGumbel法が適用可能か検証した.また各画像の位置パラメータからHybrid IRによるSA低減効果を検証した.結果:全評価画像のGumbel plotの相関係数rは0.963≦r≦0.997となり,r≒1であることからGumbel性が認められた.またHybrid IRは従来法と比べ位置パラメータが低く,その値も管電流に依存せず各プリセット強度でほぼ一定であった.結論:低線量胸部CT画像の肺野内SAの定量評価にGumbel法を適用することが可能であった.またHybrid IRは従来法と比べSAをより多く低減でき,低線量であるほどさらに効果的であることが示された.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock.35.38