特定保健指導における1年後・2年後の減量達成に関連する生活習慣
目的:特定保健指導の参加者を対象とした検討では,3%以上の減量で臨床検査値が改善したことが報告されている.本検討では,より多くの特定保健指導参加者が減量を達成しやすい生活習慣を見出すため,積極的支援の男性参加者を対象として初回の特定健康診査(特定健診)時の生活習慣とその後の減量達成の有無との関連を検討した. 方法:本研究の趣旨に参加同意が得られた医療保険者155施設から収集したデータを用いた.対象は,平成23・24・25年度に特定健診を受診した969,777人のうち,平成23年度に積極的支援に分類され,保健指導を完了した40歳から64歳まで男性4,266人とした.減量達成の基準は3%以上の減量...
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Veröffentlicht in: | 人間ドック 2017, Vol.32(3), pp.456-462 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:特定保健指導の参加者を対象とした検討では,3%以上の減量で臨床検査値が改善したことが報告されている.本検討では,より多くの特定保健指導参加者が減量を達成しやすい生活習慣を見出すため,積極的支援の男性参加者を対象として初回の特定健康診査(特定健診)時の生活習慣とその後の減量達成の有無との関連を検討した. 方法:本研究の趣旨に参加同意が得られた医療保険者155施設から収集したデータを用いた.対象は,平成23・24・25年度に特定健診を受診した969,777人のうち,平成23年度に積極的支援に分類され,保健指導を完了した40歳から64歳まで男性4,266人とした.減量達成の基準は3%以上の減量と設定した.そして,初年度の特定健診において問診した生活習慣と2年間の減量達成の有無との関連を,ロジスティック回帰分析を用いて検討した. 結果:1年後,2年後に減量達成した者の割合はそれぞれ33.2%,35.4%であった.2年ともに減量達成した群は23.2%,減量未達成群は54.5%であった.生活習慣のなかでは「就寝前の2時間以内に夕食をとらない」ことが,2年間の減量達成に有意に関連することが示された(p=0.006). 結論:特定保健指導に参加する男性は,はじめに「就寝前の2時間以内に夕食をとらない」状況に導くことで,減量を達成する可能性が高まることが示唆された. |
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ISSN: | 1880-1021 2186-5027 |
DOI: | 10.11320/ningendock.32.456 |