日本人間ドック学会会員施設における呼吸機能検査に関する実態調査

目的:「人間ドック健診成績判定及び事後指導に関するガイドライン」の改訂(新ガイドライン)に伴い,日本人間ドック学会会員施設における呼吸機能検査に関する新基準の導入状況の実態を把握するための調査を企画した.方法:2008年2月(第1回)及び7月(第2回)に日本人間ドック学会会員施設を対象に,スパイロメトリーに採用されている1秒量予測式,肺活量予測式,及び日本人予測式への変更予定時期とその方法について郵送による記名式アンケートで調査を行った.合わせて新ガイドラインの使用状況についてもアンケートを行った。結果:アンケートの回収率は,第1回,2回調査において各々51.3%,39.2%であった.スパイロ...

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Veröffentlicht in:人間ドック 2009/03/31, Vol.23(5), pp.1042-1047
Hauptverfasser: 大森, 久光, 岩崎, 榮, 福地, 義之助, 工藤, 翔二, 山門, 實, 相澤, 久道
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:「人間ドック健診成績判定及び事後指導に関するガイドライン」の改訂(新ガイドライン)に伴い,日本人間ドック学会会員施設における呼吸機能検査に関する新基準の導入状況の実態を把握するための調査を企画した.方法:2008年2月(第1回)及び7月(第2回)に日本人間ドック学会会員施設を対象に,スパイロメトリーに採用されている1秒量予測式,肺活量予測式,及び日本人予測式への変更予定時期とその方法について郵送による記名式アンケートで調査を行った.合わせて新ガイドラインの使用状況についてもアンケートを行った。結果:アンケートの回収率は,第1回,2回調査において各々51.3%,39.2%であった.スパイロメーターに採用されている1秒量(FEV1) 予測式は,日本呼吸器学会予測式が第1回・2回調査で27.0%,34.6%と,第2回調査時点においても60%以上の施設が日本呼吸器学会予測式以外を使用していた.また,変更予定時期については,変更予定・未回答が58.0%であった.本ガイドラインの使用状況については,新ガイドライン38.0%,旧ガイドライン56.8%,未回答5.2%であった.結論:日本ドック学会として新ガイドラインの周知と共に日本人の予測式を導入する必要があることを啓発する必要があると考えられる.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock2005.23.1042