人間ドックで発見された胆石症の特徴と臨床経過について

人間ドックで発見された胆石症の特徴と臨床経過を明らかにするため追跡調査を行った。1992年1月から2002年12月までの当院人間ドック受診者は12,871人でそのうち胆石症を指摘されたのは406人(3.2%)であった。胆石保有者と非保有者の体格指数, 空腹時血糖総コレステロール,中性脂肪,HDL-コレステロールについて比較検討を行ったところ,男性の空腹時血糖と女性の中性脂肪が有意に高値であった。超音波所見を経時的に追跡できた65人を対象に大きさ,個数,胆嚢壁肥厚および音響陰影について1~10年(平均3.8年)の変化を調査したところ,すべての項目で不変が一番多かった。胆嚢摘出術を行った症例は,追...

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Veröffentlicht in:健康医学 2004/09/30, Vol.19(3), pp.428-431
Hauptverfasser: 杉山, 貴子, 畔田, 千尋, 金作, 静香, 高柳, 由美, 卜蔵, 直美, 植木, 和久, 朝野, 洋一, 岡田, 紀子, 吉田, 豊, 牧野, 美知子, 荻野, 英朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:人間ドックで発見された胆石症の特徴と臨床経過を明らかにするため追跡調査を行った。1992年1月から2002年12月までの当院人間ドック受診者は12,871人でそのうち胆石症を指摘されたのは406人(3.2%)であった。胆石保有者と非保有者の体格指数, 空腹時血糖総コレステロール,中性脂肪,HDL-コレステロールについて比較検討を行ったところ,男性の空腹時血糖と女性の中性脂肪が有意に高値であった。超音波所見を経時的に追跡できた65人を対象に大きさ,個数,胆嚢壁肥厚および音響陰影について1~10年(平均3.8年)の変化を調査したところ,すべての項目で不変が一番多かった。胆嚢摘出術を行った症例は,追跡調査可能であった227例中19例(8.3%)で,胆石の種類は黒色石,コレステロール系石,ビリルビン系石の順に多く見られた。手術を行った理由は胆石発作が一番多く,ついで胆嚢腫瘍疑いと本人の希望であった。
ISSN:0914-0328
2186-5019
DOI:10.11320/ningendock1986.19.428