40歳代の検診発見乳癌におけるマンモグラフィと超音波検査の検出率について
40歳代の検診発見乳癌におけるマンモグラフィ(MMG),超音波検査(US)の検出率について検討した。40歳代の全発見癌47例における検出率はMMG78.7%,US89.4%,しこりなどを自覚していない無症状例31例における検出率はMMG74.2%,US83.9%,病期0および1期の早期癌症例34例における検出率はMMG76.5%,US88.2%,病期IIおよびIII期の癌症例13例における検出率はMMG84.6%,US92.3%であった。いずれの場合もUSの検出率がMMGよりも高かったが,特に無症状例や早期癌例において高率であった。 次に,MMG,USそれぞれの非検出癌を検討すると,MMGでは...
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Veröffentlicht in: | 健康医学 2004/06/25, Vol.19(1), pp.33-36 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 40歳代の検診発見乳癌におけるマンモグラフィ(MMG),超音波検査(US)の検出率について検討した。40歳代の全発見癌47例における検出率はMMG78.7%,US89.4%,しこりなどを自覚していない無症状例31例における検出率はMMG74.2%,US83.9%,病期0および1期の早期癌症例34例における検出率はMMG76.5%,US88.2%,病期IIおよびIII期の癌症例13例における検出率はMMG84.6%,US92.3%であった。いずれの場合もUSの検出率がMMGよりも高かったが,特に無症状例や早期癌例において高率であった。 次に,MMG,USそれぞれの非検出癌を検討すると,MMGでは10例中8例が乳腺濃度の高く描出能が低下する,いわゆるdense breast症例で,うち5例は精検でおこなわれたMMGでも全く描出できなかった。一方,USで検出できなかった5例中4例は,非浸潤癌,ないし一部のみ浸潤した乳頭腺管癌症例であった。以上の結果から,40歳代を対象とした人間ドックの乳癌検診においては,USを必ず実施し,非浸潤癌の見逃しを防ぐためにMMGを併用すべきである。 |
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ISSN: | 0914-0328 2186-5019 |
DOI: | 10.11320/ningendock1986.19.33 |