子宮頸部細胞診が要精検者の最終診断のための追跡に必要な期間について

細胞診で要精検とされた人が組織学的診断が正確に最終的に行える期間を検討した。10年間の完全追跡の行われた195,228例について検討した結果,細胞診陽性254例中225例に癌が証明された。誤陽性は7例,誤陰性は5例に認められ,精度は96.98%,感度は97.82%,特異度は99.99%であった。 癌発見率は,人間ドックと住民検診がともに0.03%であったのに対して,婦人科外来では0.31%であった。また,生存率も人間ドックで良好であった。一方,組織検査については,初回生検では約20%に採取ミスがあること,また,2回目,3回目の生検で5例に癌が証明されたことから細胞診陽性者の追跡は少なくとも10...

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Veröffentlicht in:健康医学 2003/09/30, Vol.18(2), pp.182-185
Hauptverfasser: 田嶋, 基男, 中丸, 生行, 須藤, 結花, 丸山, 彰子, 清水, 謙, 荻野, 淑郎, 萎沢, 利行
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:細胞診で要精検とされた人が組織学的診断が正確に最終的に行える期間を検討した。10年間の完全追跡の行われた195,228例について検討した結果,細胞診陽性254例中225例に癌が証明された。誤陽性は7例,誤陰性は5例に認められ,精度は96.98%,感度は97.82%,特異度は99.99%であった。 癌発見率は,人間ドックと住民検診がともに0.03%であったのに対して,婦人科外来では0.31%であった。また,生存率も人間ドックで良好であった。一方,組織検査については,初回生検では約20%に採取ミスがあること,また,2回目,3回目の生検で5例に癌が証明されたことから細胞診陽性者の追跡は少なくとも100日が必要と考えられる。
ISSN:0914-0328
2186-5019
DOI:10.11320/ningendock1986.18.182