軽症2型糖尿病におけるbaPWV/ABI測定の意義
NTT西日本高松診療所に通院中の軽症2型糖尿病患者におけるbrachial-ankle pulse wave velocity(baPWV)/Ankle Brachial Index(ABI)について検討した。糖尿病患者群は正常コントロール群に比べ,baPWVが有意に高値であった。糖尿病患者群の中では,baPWV/ABIと有意な相関を認めた糖尿病因子はなかったが,微量アルブミン尿陽性群は,陰性群に比べて,baPWVが,有意に高値だった。これらの結果より,軽症の糖尿病患者においても既に大血管の動脈硬化が進行していることが示唆され,baPWVは大血管の動脈硬化の程度を知るばかりでなく,細小動脈硬化...
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Veröffentlicht in: | 健康医学 2003/09/30, Vol.18(2), pp.159-162 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | NTT西日本高松診療所に通院中の軽症2型糖尿病患者におけるbrachial-ankle pulse wave velocity(baPWV)/Ankle Brachial Index(ABI)について検討した。糖尿病患者群は正常コントロール群に比べ,baPWVが有意に高値であった。糖尿病患者群の中では,baPWV/ABIと有意な相関を認めた糖尿病因子はなかったが,微量アルブミン尿陽性群は,陰性群に比べて,baPWVが,有意に高値だった。これらの結果より,軽症の糖尿病患者においても既に大血管の動脈硬化が進行していることが示唆され,baPWVは大血管の動脈硬化の程度を知るばかりでなく,細小動脈硬化による糖尿病性腎症の発症の予測にも有用である可能性が示された。 |
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ISSN: | 0914-0328 2186-5019 |
DOI: | 10.11320/ningendock1986.18.159 |