271. 肥満症のライフスタイル傾向―内臓脂肪CT受診者における検討

目的:肥満(症)と生活習慣病発症の相関関係はよく知られているが, 当人間ドック内臓脂肪CT受診者においても, 肥満(症)は, 生活習慣病発症の要因になり得るのかを明らかにする為, 血液生化学的検査結果と質問表からライフスタイルとの関係を比較・検討した. 対象と方法:H12. 4. 1~H13. 3. 19までの人間ドック内臓脂肪CT受診者男性43名を対象とした. 肥満について, 内臓脂肪面積(VA)100cm2以上・BMI25以上・体脂肪率25%以上を指標として, 血液生化学的検査結果と質問表(運動の有無・食生活・飲酒)を参考に比較・検討を行った. VAと運動などとの関係について, 平均値差検...

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Veröffentlicht in:健康医学 2002, Vol.16 (4), p.577-577
Hauptverfasser: 小泉東海雄, 越谷美由紀, 樺沢一之, 谷部正浩, 場集田寿, 堀口実, 高谷典秀, 高谷雅史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:目的:肥満(症)と生活習慣病発症の相関関係はよく知られているが, 当人間ドック内臓脂肪CT受診者においても, 肥満(症)は, 生活習慣病発症の要因になり得るのかを明らかにする為, 血液生化学的検査結果と質問表からライフスタイルとの関係を比較・検討した. 対象と方法:H12. 4. 1~H13. 3. 19までの人間ドック内臓脂肪CT受診者男性43名を対象とした. 肥満について, 内臓脂肪面積(VA)100cm2以上・BMI25以上・体脂肪率25%以上を指標として, 血液生化学的検査結果と質問表(運動の有無・食生活・飲酒)を参考に比較・検討を行った. VAと運動などとの関係について, 平均値差検定を行い, 有意確率, 相関係数により分析を試みた. 成績:(1)VAと各検査値については(1)体重(r=0.565) (2)BMI(r=0.531) (3)HDL-C(r=0.407) (4)TG(r=0.341), (2)運動の有無と計測値・検査値の平均値については(1)VA(p=0.035) (2)HDL-C(p=0.002) (3)AI(p=0.003), (3)VA・BMI・体脂肪率層と運動・食生活・飲酒について(独立性検定)は, (1)VAと運動(p=0.029) (2)VAと外食(p=0.037) 以上, (1)(2)(3)について有意差が認められた. まとめ:特に内臓脂肪面積100cm2以上に該当する受診者は, (1)運動不足 (2)食生活に問題 (3)アルコール摂取過多という共通した悪しき生活習慣があった. 運動の習慣化と食生活の改善が大切であり, 第一次予防の教育的指導の実施が重要である. その際, 今までのBMI・体脂肪率といった肥満判定の指標以外にCTによる内臓脂肪面積の評価も有用であると考えられた.
ISSN:0914-0328