262. デッドリーカルテット群の5年後の健診データとライフスタイルの変化について

目的:デッドリーカルテット群のライフスタイルと関連のあるデータと運動, 飲酒, 喫煙等のライフスタイルの5年間の変化を比較検討した. 対象:'94年に宿泊ドックを受診したデッドリーカルテット群の男性117名中経年受診した66名. 方法:BMI. BP. TCH. TG. FBS. HbA1c. GOT. GPT. γ-GTP. UAの各項目について’94年と’99年の平均値の変化と脂肪肝の有無を比較した. 又, 運動, 飲酒, 喫煙習慣の変化についても調査した. 成績:BMI. BP. TG. γ-GTP. UAについては有意に減少していた. FBS. Tch. GTPに関してはあま...

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Veröffentlicht in:健康医学 2002, Vol.16 (4), p.573-574
Hauptverfasser: 杉原貴子, 大野恵理子, 比谷千鈴
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:デッドリーカルテット群のライフスタイルと関連のあるデータと運動, 飲酒, 喫煙等のライフスタイルの5年間の変化を比較検討した. 対象:'94年に宿泊ドックを受診したデッドリーカルテット群の男性117名中経年受診した66名. 方法:BMI. BP. TCH. TG. FBS. HbA1c. GOT. GPT. γ-GTP. UAの各項目について’94年と’99年の平均値の変化と脂肪肝の有無を比較した. 又, 運動, 飲酒, 喫煙習慣の変化についても調査した. 成績:BMI. BP. TG. γ-GTP. UAについては有意に減少していた. FBS. Tch. GTPに関してはあまり変化がみられなかった. GOT. HbA1cについては有意な増加がみられたがGOTの変化は基準値の範囲内であった. 脂肪肝については66名中21名(32%)が消失し, 脂肪肝とBMIの減少との間には有意な関係が認められた. 運動については, なんらかの運動習慣が身についた人が15名(38%)から43名(65%)に増加していた. 飲酒については, 一週間のアルコール摂取量が300g以上の多量飲酒者は, 40名(61%)から35名(53%)に減少していた. 喫煙については新たに3名禁煙し, 20名(30%)が喫煙者である. 治療率の推移は, 高血圧, 糖尿病, 高脂血症は治療率の増加がみられ, 高尿酸血症は変化がみられなかった. この5年間で動脈硬化性疾患を発症した人は3名であった. 結語:今回の研究では, データの悪い集団でライフスタイルに関連のある検査データとライフスタイルに改善がみられた. このことは健診後の結果説明や保健指導を毎年繰り返し行ってきたことの教育効果であり, 受診者の健康に対する意識の高まりにつながっていたと考える. 今後は, より多くの受診者にライフスタイル改善への動機付けが出来るように私たちの面接技術を向上させたい.
ISSN:0914-0328