242. 人間ドック受診者にPWV側定を試みて

はじめに:PWV及びABIを人間ドックに導入し保健指導の方法において知見を得たので報告する. 対象:2000年10月より2001年3月までに人間ドックでPWV検査を受けた869名. (男性591名, 女性278名) 結果・考察:年代別にみた性別の比較では, 女性に対して男性のPWV高値が示された. 年齢とPWVでは男女共に危険率1%以下で有意の相関がみられた. 糖代謝の指標としてHbA1Cの値とPWVでは男性に5%, 女性に1%の危険率で有意の相関がみられた. 拡張期血圧と収縮期血圧のそれぞれとPWVとの間にも男女共に危険率1%以下で相関がみられた. 治療中を含む高血圧者群と血圧正常者群では有...

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Veröffentlicht in:健康医学 2002, Vol.16 (4), p.565-565
Hauptverfasser: 小林由希, 湯本幸子, 青木君代, 西尾由美子, 藤沢敏子, 千葉あかね, 関夏恵, 中嶋知子, 阿部かおり, 高田定男, 宮澤耕次, 加藤憲之, 社浦康三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:PWV及びABIを人間ドックに導入し保健指導の方法において知見を得たので報告する. 対象:2000年10月より2001年3月までに人間ドックでPWV検査を受けた869名. (男性591名, 女性278名) 結果・考察:年代別にみた性別の比較では, 女性に対して男性のPWV高値が示された. 年齢とPWVでは男女共に危険率1%以下で有意の相関がみられた. 糖代謝の指標としてHbA1Cの値とPWVでは男性に5%, 女性に1%の危険率で有意の相関がみられた. 拡張期血圧と収縮期血圧のそれぞれとPWVとの間にも男女共に危険率1%以下で相関がみられた. 治療中を含む高血圧者群と血圧正常者群では有意に高血圧者群のPWVが高い結果となった. 血清総コレステロール値とPWVでは男女共に有意な相関はみられなかった. ABIについては年齢, 血圧, HbA1c, 血清総コレステロールとの間には相関はなく, 性による差もみられなかった. 今回の我々の分析から動脈硬化予防には高血圧予防に対する働きかけが重要な意味を持つのではないかと考えた. そこで, 我々は動脈硬化のリスクファクターの有無により変化を持たせた指導基準を作成し保健指導を行った. 結語:今後は高血圧に対する保健指導に重点を置くと共に, さらにその他の動脈硬化因子との関連性についても調査を深め, 保健指導につなげていきたいと思う.
ISSN:0914-0328