170. 食事・栄養個別カウンセリングを実施して

目的:企業を対象に食事・栄養に関する個別カウンセリングを実施し, 3ヶ月後の行動変容の実態を調べた. 又, この手技手法を用いることで, 企業の集団教育に生かす方法を考案したので併せて報告する. 方法:静岡県下A企業の栄養指導希望者146名に対し, 事前に生活食事調査票を記入させ, その後30分程度の個別カウンセリングを実施した. 又, 3ヶ月後実際に改善した内容の聞き取り調査を行い, 具体的改善項目を分析した. 成績:(1)カウンセリングにおける行動変容内容を「食事量」「内容」「時間」「環境」の4つのカテゴライズに分類した(重複回答有り). 分類中「食事量」に関する改善の項目が最も多く, 特...

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Veröffentlicht in:健康医学 2002, Vol.16 (4), p.533-534
Hauptverfasser: 辻村幸子, 古橋啓子, 武藤陽子, 加藤幸久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:企業を対象に食事・栄養に関する個別カウンセリングを実施し, 3ヶ月後の行動変容の実態を調べた. 又, この手技手法を用いることで, 企業の集団教育に生かす方法を考案したので併せて報告する. 方法:静岡県下A企業の栄養指導希望者146名に対し, 事前に生活食事調査票を記入させ, その後30分程度の個別カウンセリングを実施した. 又, 3ヶ月後実際に改善した内容の聞き取り調査を行い, 具体的改善項目を分析した. 成績:(1)カウンセリングにおける行動変容内容を「食事量」「内容」「時間」「環境」の4つのカテゴライズに分類した(重複回答有り). 分類中「食事量」に関する改善の項目が最も多く, 特に間食を止めた・控えたのは125名(87%)であった. 昼食・夕食を控えたのは93名(65%), 節酒・禁酒したのは87名(61%)であった. 次に, 「内容」に関しては野菜・海藻・きのこを増やしたのは89名(62%)みられた. 「環境」に関しては夕食後2時間は, 何かを実施し, 寝ないような環境づくりに努めた者は78名(53%)みられた. (2)全体的には「食事量」に関する行動改善が多く, 摂取カロリー改善指数において顕著な減少がみられた. 結語:個別カウンセリングで個人の問題点が明確になり3ヶ月後の行動変容状況が高くみられた. また, 行動変容分類することにより集団の食行動の変容が理解でき, 各集団にむけた全体的指導に展開できるものと思われる. さらに, 栄養・食事を栄養学としてみるだけではなく, 行動学としても捉えなくてはならないと考える.
ISSN:0914-0328