020. 逆流性食道道炎より発生した食道腺癌の一例

「症例」:59歳男性 「主訴」:なし(健診内視鏡で食道腺癌指摘) 「既往歴」:平成3年度より高血圧で内服治療中 「現病歴」:平成6年度より, 内視鏡検査で逆流性食道炎と診断され, 経過観察を受けていた. 平成12年度の健診内視鏡検査で, 食道胃接合部がバレット上皮化のため口側に移行し, そのパレット上皮内に一部不整粘膜所見を認めた. 同部の病理組織検査で高分化腺癌を認めた. 手術目的にて他院へ紹介する. 「手術」:平成13年1月15日施行 術式:食道亜全摘 後縦隔経路胸腔内吻合 胃管再建D2 手術所見:Lt15×15mm O-IIa+IIc TlbN0M0 Stage I 病理所見:高分化腺癌...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:健康医学 2001, Vol.16 (3), p.324-325
Hauptverfasser: 植村容子, 加藤幸子, 高志陽子, 寺田雅恵, 山口晴雄, 加藤秀平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」:59歳男性 「主訴」:なし(健診内視鏡で食道腺癌指摘) 「既往歴」:平成3年度より高血圧で内服治療中 「現病歴」:平成6年度より, 内視鏡検査で逆流性食道炎と診断され, 経過観察を受けていた. 平成12年度の健診内視鏡検査で, 食道胃接合部がバレット上皮化のため口側に移行し, そのパレット上皮内に一部不整粘膜所見を認めた. 同部の病理組織検査で高分化腺癌を認めた. 手術目的にて他院へ紹介する. 「手術」:平成13年1月15日施行 術式:食道亜全摘 後縦隔経路胸腔内吻合 胃管再建D2 手術所見:Lt15×15mm O-IIa+IIc TlbN0M0 Stage I 病理所見:高分化腺癌 pStage 0(pTla N0M0 ie(+)ly0 v0) 「術後経過」:1月31日:水分開始 2月2日:流動食開始 2月6日:ドレーン抜去 2月15日:退院 「考察」:生活の欧米化と共に肥満の増加が進み, また平均寿命の延長による高齢化社会を迎えます. 今後, 逆流性食道炎が増加することが予測されます. それに引き続き, バレット食道・バレット食道癌が増加すると思われます. 定期的な内視鏡検査を行い, バレット食道癌を早期に発見することが大切であると思われます.
ISSN:0914-0328