3. 人間ドックのありかたに関する近未来予測(2)

「方法」:(1)官民・保健医療との関連性の有無を問わず, 種々の既存の将来予測結果を収集・整理した. (2)健康保険をはじめとする諸制度の改定が, ドック・健診に与える影響に関して, 考察・整理を行なった. (3)最新のIT(情報技術)やネットワークを活用したいわゆる「eヘルスケア」について, ドック・健診における応用範囲や先進事例に関する考察を行なった. (4)新たに発生する需要の可能性と, その内容について考察を加えた. 「結論」:(1)近い将来に予測される保険医療制度改革の結果として, 疾病治療の一部分が自由診療の対象となる可能性がきわめて高い. (2)上記(1)の結果として, 1)実受...

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Veröffentlicht in:健康医学 2000, Vol.15 (3), p.227-227
Hauptverfasser: 矢後昭彦, 福原真紀子, 田鎖功章, 渋谷正直, 高橋司, 鈴木禎見, 後藤紀夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「方法」:(1)官民・保健医療との関連性の有無を問わず, 種々の既存の将来予測結果を収集・整理した. (2)健康保険をはじめとする諸制度の改定が, ドック・健診に与える影響に関して, 考察・整理を行なった. (3)最新のIT(情報技術)やネットワークを活用したいわゆる「eヘルスケア」について, ドック・健診における応用範囲や先進事例に関する考察を行なった. (4)新たに発生する需要の可能性と, その内容について考察を加えた. 「結論」:(1)近い将来に予測される保険医療制度改革の結果として, 疾病治療の一部分が自由診療の対象となる可能性がきわめて高い. (2)上記(1)の結果として, 1)実受療率の低下 2)疾病予防のニーズの高まり 3)治療と予防の融合 4)民間保険の参入 といった社会的な変化が予測される. (3)上記(2)の結果として, ドック・健診部門と疾病治療部門とのクロスオーバーが発生し, 医療サービスの提供形態に一貫性が求められるようになると考えられる. このためには, 最新のITを用いてコンピュータシステムやデータを一元化するとともに, 種々のディスクロージャーの要求に応えられるように準備する必要がある.
ISSN:0914-0328