米飯における黄色ブドウ球菌の食中毒発生要因の検討

食品の製造・保管時における食中毒発生要因を検討するため, 食中毒事件由来黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンA産生株)を供試菌とし, 米飯(容器包装詰加圧加熱殺菌食品)へ接種した. 培養開始時の菌数・温度・米飯の種類等の条件を設定し, 菌数とエンテロトキシン量を経時的に測定した. その結果, 培養開始時菌数, 温度に加え米飯の種類によりエンテロトキシン産生量が異なることが明らかになった. また, 製造直後に電子レンジによる加熱を行った検体は24時間培養後も菌数やエンテロトキシンが検出されなかったことから, 菌数抑制に一定の効果があることが示唆された....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:宮城県保健環境センター年報 2018-12 (36), p.39-42
Hauptverfasser: 坂上亜希恵, 中村久子, 小林妙子, 渡邉節, 畠山敬
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:食品の製造・保管時における食中毒発生要因を検討するため, 食中毒事件由来黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンA産生株)を供試菌とし, 米飯(容器包装詰加圧加熱殺菌食品)へ接種した. 培養開始時の菌数・温度・米飯の種類等の条件を設定し, 菌数とエンテロトキシン量を経時的に測定した. その結果, 培養開始時菌数, 温度に加え米飯の種類によりエンテロトキシン産生量が異なることが明らかになった. また, 製造直後に電子レンジによる加熱を行った検体は24時間培養後も菌数やエンテロトキシンが検出されなかったことから, 菌数抑制に一定の効果があることが示唆された.
ISSN:0910-9293