Nested real-time PCR法を用いたカキからのノロウイルス検出

「1 はじめに」宮城県では, 生カキ喫食に関連したノロウイルス(以下NoV)による食中毒を未然に防止するため, カキの水揚げ・出荷繁忙期である冬季に市販カキを対象としてNoVモニタリングを実施している. 検査は厚生労働省の通知(以下通知法, 食安監1105001号「III リアルタイムPCR法によるノロウイルスの定量的検出法」)に拠るが, カキが陽性基準を満たすことは極めて稀である. しかし, カキの喫食が原因と推定される食中毒事件は過去5年間毎年発生している. そこで, 通知法上では陰性として扱われる, 陽性基準を満たさないものの増幅曲線が認められる検体(以下疑陽性検体)にNested re...

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Veröffentlicht in:宮城県保健環境センター年報 2015-12 (33), p.74-75
Hauptverfasser: 木村俊介, 鈴木優子, 阿部美和, 菅原直子, 植木洋, 渡邉節, 野田衛
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1 はじめに」宮城県では, 生カキ喫食に関連したノロウイルス(以下NoV)による食中毒を未然に防止するため, カキの水揚げ・出荷繁忙期である冬季に市販カキを対象としてNoVモニタリングを実施している. 検査は厚生労働省の通知(以下通知法, 食安監1105001号「III リアルタイムPCR法によるノロウイルスの定量的検出法」)に拠るが, カキが陽性基準を満たすことは極めて稀である. しかし, カキの喫食が原因と推定される食中毒事件は過去5年間毎年発生している. そこで, 通知法上では陰性として扱われる, 陽性基準を満たさないものの増幅曲線が認められる検体(以下疑陽性検体)にNested real-time PCR法を適用し, その判定の科学的妥当性を検討した. 「2 対象および検査方法」「2.1 対象」平成23年11月から平成27年3月までに県内で買い上げた市販カキ298ロット894個体を対象試料とした.
ISSN:0910-9293