ADMERを用いた大気中ベンゼン濃度推定について

PRTRデータを基に, 暴露・リスク評価大気拡散モデル(AIST-ADMER Ver.2)のサブグリッド機能を用いて, ベンゼンの年平均値の分布を100mメッシュの解像度で推定したところ, 計算値(バックグラウンド濃度0.5μg/m3を加算:清浄地域の観測値から設定)の観測値に対する再現性は良好であり, ベンゼンの環境濃度の推定及び対策の必要性を判断する上で有効な手段と判断された. 「1 はじめに」宮城県では, 「有害大気汚染物質モニタリング事業」として4箇所の定点で測定を実施している. しかし, 定点測定は限られた範囲の状況を把握しているにすぎず, 全ての地域の濃度を把握するには現実的に困難...

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Veröffentlicht in:宮城県保健環境センター年報 2008 (26), p.76-79
Hauptverfasser: 小室健一, 佐久間隆, 木戸一博, 加賀谷秀樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:PRTRデータを基に, 暴露・リスク評価大気拡散モデル(AIST-ADMER Ver.2)のサブグリッド機能を用いて, ベンゼンの年平均値の分布を100mメッシュの解像度で推定したところ, 計算値(バックグラウンド濃度0.5μg/m3を加算:清浄地域の観測値から設定)の観測値に対する再現性は良好であり, ベンゼンの環境濃度の推定及び対策の必要性を判断する上で有効な手段と判断された. 「1 はじめに」宮城県では, 「有害大気汚染物質モニタリング事業」として4箇所の定点で測定を実施している. しかし, 定点測定は限られた範囲の状況を把握しているにすぎず, 全ての地域の濃度を把握するには現実的に困難であることから, 広範囲の地域における環境濃度を推定することが望まれている. そこで, PRTRデータを基に大気拡散モデルを利用してベンゼンの環境濃度を推定し, 実測データとの比較・モデルの実用性の検討を行った. また, 当地域のリスクについても評価を試みた.
ISSN:0910-9293