宮城県におけるPM2.5調査結果-粒径分布及び炭素成分について
環境大気測定局の国設箟岳局(田園地域)と自動車排ガス測定局の名取自排局(沿道)において, 平成15年度から16年度にかけて年4回, ローボリウムアンダーセンエアサンプラーによるPM2.5の調査を実施した. 名取, 箟岳における粒子状物質の粒径分布は, ともに0.5μm及び5μm付近にピークを持つ2山型を示した. PM2.5の濃度は名取が平均で18.7μg/m2, 南岳は12.1μg/m2で浮遊粒子状物質(SPM)の55%(名取)及び60%(箟岳)を占めていた. PM2.5濃度の主要成分といわれる炭素成分(TC)は名取がPM2.5の約40%, 箟岳が約20%を占めていた. また, 名取のTCに占...
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Veröffentlicht in: | 宮城県保健環境センター年報 2006 (24), p.94-97 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 環境大気測定局の国設箟岳局(田園地域)と自動車排ガス測定局の名取自排局(沿道)において, 平成15年度から16年度にかけて年4回, ローボリウムアンダーセンエアサンプラーによるPM2.5の調査を実施した. 名取, 箟岳における粒子状物質の粒径分布は, ともに0.5μm及び5μm付近にピークを持つ2山型を示した. PM2.5の濃度は名取が平均で18.7μg/m2, 南岳は12.1μg/m2で浮遊粒子状物質(SPM)の55%(名取)及び60%(箟岳)を占めていた. PM2.5濃度の主要成分といわれる炭素成分(TC)は名取がPM2.5の約40%, 箟岳が約20%を占めていた. また, 名取のTCに占める元素状炭素(EC)と有機炭素(OC)の割合は, ほぼ同じであるのに対し, 箟岳のTCは約30%がECでOCが約70%と田園地域と沿道で差がみられた. 名取, 箟岳ともにECの80%以上は2.5μm以下に含まれ粒径分布は0.5μm付近にピークをもつ著しく微小粒子側に偏ったパターンを示めした. |
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ISSN: | 0910-9293 |