市販食肉等からのカンピロバクター検出と低温保存での菌消長
2004年6月から2005年1月まで, 県内市販食肉42検体, と畜場の牛胆汁30検体, 計72検体についてカンピロバクターの検出を試みたところ, 23検体(31.9%)から菌を検出した. また, 簡易定性検査法として実施した食肉包装パック内の浸出液32検体中9検体(28.1%)から菌を検出した. 検体中のカンピロバクター菌数は食肉等では800cfu/g以下であったが, 牛胆汁は103~106cfu/gと高い汚染であった. 分離された菌株の血清型別は主にBおよびD群が多く検出され, また薬剤感受性試験は26菌株のうち3菌株がニューキノロン系薬剤に耐性を示した. 豚レバーを用いたカンピロバクター...
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Veröffentlicht in: | 宮城県保健環境センター年報 2005-11 (23), p.98-101 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2004年6月から2005年1月まで, 県内市販食肉42検体, と畜場の牛胆汁30検体, 計72検体についてカンピロバクターの検出を試みたところ, 23検体(31.9%)から菌を検出した. また, 簡易定性検査法として実施した食肉包装パック内の浸出液32検体中9検体(28.1%)から菌を検出した. 検体中のカンピロバクター菌数は食肉等では800cfu/g以下であったが, 牛胆汁は103~106cfu/gと高い汚染であった. 分離された菌株の血清型別は主にBおよびD群が多く検出され, また薬剤感受性試験は26菌株のうち3菌株がニューキノロン系薬剤に耐性を示した. 豚レバーを用いたカンピロバクターの保存温度別の菌消長実験の結果, 4℃, -20℃いずれの温度でも減少率が小さいことが確認された. 「1 はじめに」近年, わが国におけるカンピロバクター食中毒は増加傾向にあり, 2003年の食中毒事件数は491件と第2位のサルモネラ350件を大きく上回っている1). |
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ISSN: | 0910-9293 |