古紙再生素材の用途拡大可能性の検討

古紙とバインダーとなるゼラチンを混合し, さらに発泡・成型して製造される発泡成形エコマテリアルは, 繊維が絡みあった多孔質な素材であり, ガス等の吸着力があることが示唆される. このため, ホルムアルデヒド, 悪臭等の吸着試験を行ったところ吸着性は良好であり, ガス吸着剤としての用途拡大の可能性があることが考えられた. 「1 はじめに」古紙は再生を繰り返すと繊維が切断され劣化し, 再生紙とするには限界がある. さらに, 容器包装リサイクル法が紙製容器包装に適用されることにより, 低級古紙が大量に回収されるものと予想される. 古紙リサイクルの促進, 環境負荷の少ない素材に対する要求が高まる中,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:宮城県保健環境センター年報 2001 (19), p.88-91
Hauptverfasser: 佐藤好克, 佐々木ひとえ, 泉澤啓, 佐藤真喜子, 葛岡勝悦, 嵯峨京時
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:古紙とバインダーとなるゼラチンを混合し, さらに発泡・成型して製造される発泡成形エコマテリアルは, 繊維が絡みあった多孔質な素材であり, ガス等の吸着力があることが示唆される. このため, ホルムアルデヒド, 悪臭等の吸着試験を行ったところ吸着性は良好であり, ガス吸着剤としての用途拡大の可能性があることが考えられた. 「1 はじめに」古紙は再生を繰り返すと繊維が切断され劣化し, 再生紙とするには限界がある. さらに, 容器包装リサイクル法が紙製容器包装に適用されることにより, 低級古紙が大量に回収されるものと予想される. 古紙リサイクルの促進, 環境負荷の少ない素材に対する要求が高まる中, 古紙を用いた発泡成形エコマテリアルの開発が進められ, 「パルフォーム」の名称で商品化されることになった. ゼロエミッション推進のための素材として期待される. このパルフォームは古紙とバインダー(ゼラチン等)を混合し, 高速攪拌によって空気を吹き込み発泡させた後に成形乾燥し製造する新たな素材である.
ISSN:0910-9293