A型インフルエンザ迅速診断法の検討(第2報)
ディレクティジェンFluA(抗原検出キット)の検出感度と特異性をウイルス分離培養法と比較検討した. 材料は保健環境センターに搬入された165件の依頼検体(咽頭拭い液)を用いた. ウイルス分離培養法では, Aソ連型が45件, A香港型が29件分離され, ウイルス分離に要した時間は平均5日であった. 一方, ウイルス分離培養法に比較して, 抗原検出キットの検出感度は54.1%, 特異性は98.9%であった. 検出感度が低い原因として, 検体の希釈や検体採取法等が考えられた. 抗原検出キットは, 検出感度に問題があるものの, 判定に要する時間が20分程度と非常に短時間であるため, ハイリスク患者を多...
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Veröffentlicht in: | 宮城県保健環境センター年報 2000-11 (18), p.42-44 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ディレクティジェンFluA(抗原検出キット)の検出感度と特異性をウイルス分離培養法と比較検討した. 材料は保健環境センターに搬入された165件の依頼検体(咽頭拭い液)を用いた. ウイルス分離培養法では, Aソ連型が45件, A香港型が29件分離され, ウイルス分離に要した時間は平均5日であった. 一方, ウイルス分離培養法に比較して, 抗原検出キットの検出感度は54.1%, 特異性は98.9%であった. 検出感度が低い原因として, 検体の希釈や検体採取法等が考えられた. 抗原検出キットは, 検出感度に問題があるものの, 判定に要する時間が20分程度と非常に短時間であるため, ハイリスク患者を多く抱える老人保健施設等でのかぜの集団発生時などでは時間的メリットから非常に有用であることが示された. 「1. はじめに」インフルエンザは短期間に多くの人が罹患し, 爆発的に流行が拡大するため単なる健康被害に留まらず, 社会的・経済的影響も大きい. |
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ISSN: | 0910-9293 |