農産物中残留農薬の多成分一斉分析法の検討

当部で行っているガスクロマトグラフを用いた残留農薬の分析法について, 新たに食品衛生法で追加された農薬に対応することも考慮に入れ, より簡便で効率的な分析手法の検討を行った. アセトニトリルによる抽出後, これまでのゲル浸透クロマトグラフィーをイオン交換系の二層カラムに置き換えることにより, およそ80種の農薬の分析が可能となった. 「1. はじめに」食品中の残留農薬は, 農作物ごとに基準値が食品衛生法で定められている. 平成4年まで基準設定農薬数は26であったものが, 年々追加され, 平成10年10月12日の告示の段階で179種の農薬に基準が設定されている. 今後もその数は増え続け, 西暦2...

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Veröffentlicht in:宮城県保健環境センター年報 1999 (17), p.64-69
Hauptverfasser: 菊地秀夫, 佐藤勤, 山口剛史, 伊藤孝一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当部で行っているガスクロマトグラフを用いた残留農薬の分析法について, 新たに食品衛生法で追加された農薬に対応することも考慮に入れ, より簡便で効率的な分析手法の検討を行った. アセトニトリルによる抽出後, これまでのゲル浸透クロマトグラフィーをイオン交換系の二層カラムに置き換えることにより, およそ80種の農薬の分析が可能となった. 「1. はじめに」食品中の残留農薬は, 農作物ごとに基準値が食品衛生法で定められている. 平成4年まで基準設定農薬数は26であったものが, 年々追加され, 平成10年10月12日の告示の段階で179種の農薬に基準が設定されている. 今後もその数は増え続け, 西暦2000年までにその数は約200になるものと見込まれている. 食品衛生法上に定められている農薬の分析法は統合化されつつあるとはいえ, 多くの農薬を分析するには多くの時間と労力を要し, 個別に分析するのは不可能といってよい.
ISSN:0910-9293