11. 行政に働く新任期保健師を対象とした事例検討会の学習効果に関する研究

「要旨」:新任期保健師を対象とした事例検討会の意義と学習効果を明らかにすることを目的にA自治体に勤務する1~5年目の新任期保健師11名を対象に事例検討会を実施した. 3回の開催で学習効果として支援困難事例に関する情報の整理とアセスメントの重要性の認識が認められた. しかし, 今回実施した事例検討会での学びは「実践の場で自立してできる」には繋がらなかった. 今後は新任期の特徴を踏まえたプログラムの運営, 現場で実施する事例検討会のサポートや, Off the job training研修会への参加の理解の向上のための支援の必要性が明確となった. 「A. 目的」行政に働く保健師には, 個別性が高く...

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Veröffentlicht in:信州公衆衛生雑誌 2016-08, Vol.11 (1), p.60-61
Hauptverfasser: 石田史織, 奥野ひろみ, 五十嵐久人, 高橋宏子, 山崎明美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」:新任期保健師を対象とした事例検討会の意義と学習効果を明らかにすることを目的にA自治体に勤務する1~5年目の新任期保健師11名を対象に事例検討会を実施した. 3回の開催で学習効果として支援困難事例に関する情報の整理とアセスメントの重要性の認識が認められた. しかし, 今回実施した事例検討会での学びは「実践の場で自立してできる」には繋がらなかった. 今後は新任期の特徴を踏まえたプログラムの運営, 現場で実施する事例検討会のサポートや, Off the job training研修会への参加の理解の向上のための支援の必要性が明確となった. 「A. 目的」行政に働く保健師には, 個別性が高く複雑で支援困難な事例への対応能力や個別支援の積み重ねを, 地域・集団の支援につなげることや社会資源の創造に活かすことが求められている. しかし, 現状では支援困難な事例への対応能力の獲得は個々の経験に委ねられており, 特に経験の少ない新任期の保健師の対応能力は十分に育っていないといわれている.
ISSN:1882-2312