7. 長野県内で発生したスイセンの誤食による食中毒2事例

「要旨」:平成28年4月および5月に長野県内において, 園芸植物であるスイセンの誤食による食中毒が続発した. 4月の事例は北信保健所管内で発生し, 当該植物の葉の部分をニラと間違え4名が喫食し, 4名全員が吐き気, 嘔吐等の症状を呈した事例であった. 5月の事例は伊那保健所管内で発生し, 当該植物の鱗茎部分をノビルと間違え12名が喫食し, そのうち11名が吐き気, 嘔吐の症状を呈した事例であった. なお, 長野県内で報告されたスイセンによる食中毒事例はこれが初めてであり, 身近な園芸植物による食中毒のリスクを注意喚起する必要性があると考えられた. 「A. 目的」長野県内において平成元年から平成...

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Veröffentlicht in:信州公衆衛生雑誌 2016-08, Vol.11 (1), p.52-53
Hauptverfasser: 吉田徹也, 松岡裕之, 西垣明子, 加藤浩康
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」:平成28年4月および5月に長野県内において, 園芸植物であるスイセンの誤食による食中毒が続発した. 4月の事例は北信保健所管内で発生し, 当該植物の葉の部分をニラと間違え4名が喫食し, 4名全員が吐き気, 嘔吐等の症状を呈した事例であった. 5月の事例は伊那保健所管内で発生し, 当該植物の鱗茎部分をノビルと間違え12名が喫食し, そのうち11名が吐き気, 嘔吐の症状を呈した事例であった. なお, 長野県内で報告されたスイセンによる食中毒事例はこれが初めてであり, 身近な園芸植物による食中毒のリスクを注意喚起する必要性があると考えられた. 「A. 目的」長野県内において平成元年から平成26年度までの間に, 有毒植物の誤食による食中毒が11事例発生している. これらの食中毒事例において原因となった有毒植物の多くは, バイケイソウ(コバイケイソウ), ハシリドコロ, トリカブト等の山野草であった.
ISSN:1882-2312