地域で暮らす精神障害者の支援の試み―就労支援モデル事業の報告

要旨:飯田保健所では平成16年度に地域で生活する精神障害者が希望している支援内容を把握し, 事業を展開する目的でアンケート調査を実施した. その結果, 平成13年度の調査に比べてニーズが大きく変化し, 多様化していることがうかがわれた. 特にノーマライゼーションを目指した積極的な社会参加を希望している人が増加していることが分った. そこで, 保健所では, この希望に応えるべく, 精神障害者が地域で普通に生活できるように支援するための地域体制を検討する目的で, 就労支援モデル事業を開始した. 今後, 保健所は, 精神障害者個人個人のニーズに応じた支援ができる体制を, 地域で整えることが必要である...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:信州公衆衛生雑誌 2006-08, Vol.1 (1), p.40-41
Hauptverfasser: 三石聖子, 白上むつみ, 樋下香子, 中村恵子, 佐々木隆一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:飯田保健所では平成16年度に地域で生活する精神障害者が希望している支援内容を把握し, 事業を展開する目的でアンケート調査を実施した. その結果, 平成13年度の調査に比べてニーズが大きく変化し, 多様化していることがうかがわれた. 特にノーマライゼーションを目指した積極的な社会参加を希望している人が増加していることが分った. そこで, 保健所では, この希望に応えるべく, 精神障害者が地域で普通に生活できるように支援するための地域体制を検討する目的で, 就労支援モデル事業を開始した. 今後, 保健所は, 精神障害者個人個人のニーズに応じた支援ができる体制を, 地域で整えることが必要であると考えた. 「A. 目的」本報告では, 平成13年度と平成16年度に行ったニーズ調査の結果を比較し, ニーズの変化を明らかにすること, 及び精神障害者のニーズに対応するために地域で構築すべき支援体制について検討することの二点を目的とする. なお, 今回は就労支援に焦点を絞り検討を行った.
ISSN:1882-2312