7. 最近5年間における胃癌のEMR症例の検討

「目的」現在, 早期胃癌の治療は内視鏡的粘膜切除術(以下EMR)が増加を示している. そこで検査精度の向上を目的に, 当施設の最近5年間におけるEMR施行症例を分析・検討した. 「対象および方法」1996年4月から2001年3月までに発見された全胃癌131症例中EMR施行症例は28症例(21.4%)であった. 検討可能な25症例について技師7名で, 病変描出程度・バリウム付着評価・占拠部位と撮影法の関係などについて検討を行った. 「結果」EMR施行症例28例中, 検討可能であった25症例について報告する. 肉眼型では隆起型(I・I+IIb・IIa)14例, 隆起+陥凹型(IIa+IIc)6例,...

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Veröffentlicht in:日本総合健診医学会誌 2001, Vol.28 (4), p.451-451
Hauptverfasser: 竹村英作, 平井利之, 板谷充子, 大西克明, 松本光一, 山田淳子, 池田吉幸, 廣瀬憲文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」現在, 早期胃癌の治療は内視鏡的粘膜切除術(以下EMR)が増加を示している. そこで検査精度の向上を目的に, 当施設の最近5年間におけるEMR施行症例を分析・検討した. 「対象および方法」1996年4月から2001年3月までに発見された全胃癌131症例中EMR施行症例は28症例(21.4%)であった. 検討可能な25症例について技師7名で, 病変描出程度・バリウム付着評価・占拠部位と撮影法の関係などについて検討を行った. 「結果」EMR施行症例28例中, 検討可能であった25症例について報告する. 肉眼型では隆起型(I・I+IIb・IIa)14例, 隆起+陥凹型(IIa+IIc)6例, 陥凹型(IIc・IIc+IIb)5例であった. 大きさは5mm以下が2例, 6~10mmが8例, 11~20mmが8例, 21~30mmが3例, 不明4例であった. 病変の存在部位はUML分類のL領域に11例, M領域に14例, U領域0であった. 壁在別では大弯4例, 小弯9例, 前壁5例, 後壁7例と小弯に多く存在した. ・病変の描出が明瞭であった16症例:撮影法は当然のことながらL領域おいては立位圧迫像が最も病変をよく描出しており, M領域においては漂流像が効果的であった. ・病変描出が不明瞭・未描出であった症例:病変の存在は指摘できたが, 病変描出が不明瞭であったものが6例. 他部位チェックにて要精査となったが, 全く病変が未描出であったものが3例あった. 原因はバリウムの付着不良・不適切な撮影・病変の性状に起因などが挙げられる. 分析や検討内容および今後の課題については, 当日会場にて詳細に報告する.
ISSN:0911-1840