健診の未来

国は医療費の抑制, 健康寿命の延伸の観点から, 健診を含めた予防医学を推進しておりますし, 国民の健診に対する期待も大きなものがあると思います. 日本総合健診医学会としても, 国や国民の期待に応えるべく, さらなるレベルアップを図って行かなければなりません. 今日は私が考えている今後の健診の在り方について, 3つの視点からお話しさせていただきます. 「1. 体質など個別の疾病発生リスクへの対応」 まず, 個別の疾病発生リスクへの対応ですが, これにはまず体質への対応があります. 今回の大会でも, 1日目に2つの特別講演とシンポジウムで遺伝子診断について取り上げました. 遺伝子情報については,...

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Veröffentlicht in:総合健診 2015-05, Vol.42 (3), p.394-395
1. Verfasser: 山上孝司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:国は医療費の抑制, 健康寿命の延伸の観点から, 健診を含めた予防医学を推進しておりますし, 国民の健診に対する期待も大きなものがあると思います. 日本総合健診医学会としても, 国や国民の期待に応えるべく, さらなるレベルアップを図って行かなければなりません. 今日は私が考えている今後の健診の在り方について, 3つの視点からお話しさせていただきます. 「1. 体質など個別の疾病発生リスクへの対応」 まず, 個別の疾病発生リスクへの対応ですが, これにはまず体質への対応があります. 今回の大会でも, 1日目に2つの特別講演とシンポジウムで遺伝子診断について取り上げました. 遺伝子情報については, 現在のところまだまだエビデンスが少なく, リスクが明らかになっている疾病や健康状態はあまり多くありませんが, 今後様々な疫学研究のエビデンスが蓄積されることによって, 多くの疾病に関する罹患リスクや死亡リスクが明らかになって来ると思います.
ISSN:1347-0086