健診受診者のコーピングスタイルと血液生化学指標との関連

本研究は, 健診受診者に対して実施したストレス・コーピングテストの結果から, 血液生化学指標とコーピングの関係を探ることを目的とした。健診受診者11, 852人を対象に解析を行った。重回帰分析の結果, 「積極行動」・「気晴らし」・「あきらめ」・「回避」のコーピングスタイルと8つの血液生化学指標との間に関係が認められたが, 説明率が最大で0.03%と, いずれも低くかった。そこで, 臨床基準値に基づき対象者を基準値以上の群, 基準値内の群, 基準値以下の群に分類し, 各コーピング得点に差が見られるかを検討した。その結果, いくつかの組み合わせにおいて有意な違いが確認された。結果から, 積極的に問...

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Veröffentlicht in:総合健診 2004/09/10, Vol.31(5), pp.601-608
Hauptverfasser: 保坂, 隆, 平井, 啓, 福原, 裕一, 高橋, 為生, 堀, 三郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は, 健診受診者に対して実施したストレス・コーピングテストの結果から, 血液生化学指標とコーピングの関係を探ることを目的とした。健診受診者11, 852人を対象に解析を行った。重回帰分析の結果, 「積極行動」・「気晴らし」・「あきらめ」・「回避」のコーピングスタイルと8つの血液生化学指標との間に関係が認められたが, 説明率が最大で0.03%と, いずれも低くかった。そこで, 臨床基準値に基づき対象者を基準値以上の群, 基準値内の群, 基準値以下の群に分類し, 各コーピング得点に差が見られるかを検討した。その結果, いくつかの組み合わせにおいて有意な違いが確認された。結果から, 積極的に問題に取り組み, バランスのよい気晴らしをうまく行うコーピングが予防医学的観点から推奨されるものであることが明らかとなった。
ISSN:1347-0086
1884-4103
DOI:10.7143/jhep.31.601