目の錯覚により動作は変わるのか ―縦および横縞の障害物またぎ動作での検討
「1 始めに」人が周囲環境に合わせて動作を行うには, 視覚情報が重要であるとされている. 階段を上る, 物をまたぐといった動作は, まず視覚的に段差を確認し, 段差の高さに合わせて足を上げることによって動作を行うことができる. しかし, 視覚情報は周囲の明るさ, 対象物の色, 模様などに影響を受け, 対象物が実際の大きさよりも小さくまたは大きく見える錯視を生じることがある. 仮に, 錯視によって誤認識した段差に合わせてまたぎ動作が行われるならば, 段差に引っかかり転倒の危険性につながる可能性がある. 錯視と身体運動に関する過去の研究によると, 指で物をつまむ動作では錯視影響を受けず, 実際の大...
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Veröffentlicht in: | Journal of Rehabilitation and Health Sciences 2011-12, Vol.9, p.7-10 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1 始めに」人が周囲環境に合わせて動作を行うには, 視覚情報が重要であるとされている. 階段を上る, 物をまたぐといった動作は, まず視覚的に段差を確認し, 段差の高さに合わせて足を上げることによって動作を行うことができる. しかし, 視覚情報は周囲の明るさ, 対象物の色, 模様などに影響を受け, 対象物が実際の大きさよりも小さくまたは大きく見える錯視を生じることがある. 仮に, 錯視によって誤認識した段差に合わせてまたぎ動作が行われるならば, 段差に引っかかり転倒の危険性につながる可能性がある. 錯視と身体運動に関する過去の研究によると, 指で物をつまむ動作では錯視影響を受けず, 実際の大きさに合わせて指を開いて対象物をつまむことができるとされている1, 2). このようにつまみ動作など動作遂行時には錯視の影響を受けないのに対し, 対象物へリーチするような運動初期段階では錯視の影響を受けると報告されている3). |
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ISSN: | 1348-6756 |