頚部の運動制限が坐位重心移動に及ぼす影響
「はじめに」 我々はこれまでに足底を接地しない端坐位における高齢者の側方への重心移動の運動特性について検討し, 若年者に比して坐圧中心の移動距離と骨盤の側方傾斜が小さく, 頭部と肩甲帯の移動方向への傾斜が大きいことを明らかにした1, 2. これらの運動特性は加齢に伴う運動機能の低下を反映していると推察されたが, 関与している要因は特定できていない. そこで, 位置変化に対して姿勢の安定性を維持する立ち直り反応3, 4の減弱が坐位の重心移動に影響を及ぼすとの仮説に基づいて, 健常青年を対象に, 頚部の可動性を制限して頚部の立ち直り反応を減弱させた状態を模擬的に設定し, 運動特性の変化を検討した....
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Veröffentlicht in: | Journal of Rehabilitation and Health Sciences 2003-12, Vol.1, p.33-38 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 我々はこれまでに足底を接地しない端坐位における高齢者の側方への重心移動の運動特性について検討し, 若年者に比して坐圧中心の移動距離と骨盤の側方傾斜が小さく, 頭部と肩甲帯の移動方向への傾斜が大きいことを明らかにした1, 2. これらの運動特性は加齢に伴う運動機能の低下を反映していると推察されたが, 関与している要因は特定できていない. そこで, 位置変化に対して姿勢の安定性を維持する立ち直り反応3, 4の減弱が坐位の重心移動に影響を及ぼすとの仮説に基づいて, 健常青年を対象に, 頚部の可動性を制限して頚部の立ち直り反応を減弱させた状態を模擬的に設定し, 運動特性の変化を検討した. 本研究の目的は, 頚部の運動制限が端坐位における側方重心移動の際の体幹と下肢の運動特性に及ぼす影響を明らかにすることである. 「方法」 「1 対象」 健常青年女性10名を対象とした. 被験者の身体特性は, 年齢22.9±3.0歳, 身長158±1.4cm, 体重51.3±2.9kg, 坐高33.5±2.0cm, 坐幅84.9±1.3cm(いずれも平均値±標準偏差で記載)であり, 全員右利きであった. |
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ISSN: | 1348-6756 |