筋電図法とMCセンサー法で評価した膝関節伸展筋群の活動
「I. 緒言」従来, 筋の機能は筋電図法によって生理学的な観点から評価されてきた. 筋電図法は, 運動単位に対する脳からの指令量を活動電位として捉えることで, 神経-筋レベルにおける運動単位の動員や, 発射頻度を定量化することが可能であり, 等尺性及び等速性筋力発揮中の筋放電量と筋力との間には, 有意な相関関係が成り立つことが報告されている. また, 筋電図的解析によって, 筋疲労が生じている状態では, 筋収縮を維持するために筋活動が増大することが報告されている. さらに, 同じ膝伸展筋群であっても各筋の形状(停止部や筋線維の走行方向)や筋力発揮時の役割は異なる. 例えば, 内側広筋斜頭は膝蓋...
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Veröffentlicht in: | 体育・スポーツ科学研究 2023-03 (23), p.45-52 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」従来, 筋の機能は筋電図法によって生理学的な観点から評価されてきた. 筋電図法は, 運動単位に対する脳からの指令量を活動電位として捉えることで, 神経-筋レベルにおける運動単位の動員や, 発射頻度を定量化することが可能であり, 等尺性及び等速性筋力発揮中の筋放電量と筋力との間には, 有意な相関関係が成り立つことが報告されている. また, 筋電図的解析によって, 筋疲労が生じている状態では, 筋収縮を維持するために筋活動が増大することが報告されている. さらに, 同じ膝伸展筋群であっても各筋の形状(停止部や筋線維の走行方向)や筋力発揮時の役割は異なる. 例えば, 内側広筋斜頭は膝蓋骨の内側縁に停止しており, 膝蓋骨を安定させる役割を担っており, 外側広筋は膝蓋骨の外側に停止し, Q angleの要因も関与して, その牽引力は膝蓋骨を外側に偏倚させる. |
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ISSN: | 1880-9316 |