異なる測定姿勢における足把持力の比較

「I. 研究背景および研究目的」二足歩行を行うヒトにとって, 足底や足趾は地面と接する重要な役割を持ち, 安定した立位姿勢を保つ上で, 足で物をつかむ力, いわゆる足把持力は必要不可欠なものである. 近年になり, 握力計を改良して作成した足趾把持力測定器の開発などが進み, 高齢者の転倒予防対策を中心として足把持力が注目されるようになった. 村田は転倒の危険因子とされる身体機能 (下肢筋力, 柔軟性, 足底感覚など) と足把持力との関係から, 足把持力の低下は転倒の危険因子となりうることを報告し, 高齢者における転倒経験群と非経験群では, 転倒経験群の方が非経験群に比べて足把持力が低いことを示唆...

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Veröffentlicht in:体育・スポーツ科学研究 2017-03 (17), p.37-41
Hauptverfasser: 山田健二, 須藤明治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 研究背景および研究目的」二足歩行を行うヒトにとって, 足底や足趾は地面と接する重要な役割を持ち, 安定した立位姿勢を保つ上で, 足で物をつかむ力, いわゆる足把持力は必要不可欠なものである. 近年になり, 握力計を改良して作成した足趾把持力測定器の開発などが進み, 高齢者の転倒予防対策を中心として足把持力が注目されるようになった. 村田は転倒の危険因子とされる身体機能 (下肢筋力, 柔軟性, 足底感覚など) と足把持力との関係から, 足把持力の低下は転倒の危険因子となりうることを報告し, 高齢者における転倒経験群と非経験群では, 転倒経験群の方が非経験群に比べて足把持力が低いことを示唆している. また, 足把持力は歩行における推進力や離地時の後方へのキックと関係している可能性が報告されており, 歩行においても重要であると考えられる.
ISSN:1880-9316