柔道の受け身に対する意識調査の一考察 - Kokushikai Judo Camp (USA) 参加メンバーを対象に

「I. 緒言」柔道の受け身は, 相手から技を掛けられて投げられたり, 自分自身でバランスを崩して倒れた時などの怪我から身体を守る技術である. 詩人の相田みつをは, 受け身について次のような詩を読んでいる. 「柔道の基本はほんらい受け身, 受け身とはころぶ練習, 負ける練習, 人の前にぶざまに恥をさらす練習, 受け身が身につけば達人, 負けることの尊さが解るから」と. どんなに硬いコンクリートの床に倒れたとしても, 受け身を取った瞬間は, 身体に電流が走った様に乾いた大きな音がする受け身を取る事が大事である. その瞬間は後頭部を打たないように顎を引き, 全身を瞬時に剛体として床を叩く, そして叩...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:体育・スポーツ科学研究 2012 (12), p.13-22
Hauptverfasser: 森脇保彦, 中島たけし, 田中力
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」柔道の受け身は, 相手から技を掛けられて投げられたり, 自分自身でバランスを崩して倒れた時などの怪我から身体を守る技術である. 詩人の相田みつをは, 受け身について次のような詩を読んでいる. 「柔道の基本はほんらい受け身, 受け身とはころぶ練習, 負ける練習, 人の前にぶざまに恥をさらす練習, 受け身が身につけば達人, 負けることの尊さが解るから」と. どんなに硬いコンクリートの床に倒れたとしても, 受け身を取った瞬間は, 身体に電流が走った様に乾いた大きな音がする受け身を取る事が大事である. その瞬間は後頭部を打たないように顎を引き, 全身を瞬時に剛体として床を叩く, そして叩き終ったら瞬時に身体の力を緩めることが求められる. これが受け身のコツと言われている. しかし, 怪我や痛みに対する恐怖感, 不安から身体が緊張して満足のいく受け身が身につかない場合が多い.
ISSN:1880-9316