長時間走運動による血中アンモニアの上昇が加算作業成績に及ぼす影響

「I. 緒言」高強度間欠的運動が長時間にわたってくり返されるスポーツの1つにサッカーが挙げられる. その競技パフォーマンスは, 心技体の統合的結果としてもたらされる. ゲームを構成する技術や戦術は高度で複雑であり, 選手自身がボールや相手, ゴール, スペースなどの状況を観て判断する高い状況判断能力が要求される1). また, サッカーはダッシュ, ストップ, キックなどの高強度運動が長時間にわたって断続的に繰り返されるため, 疲労感が試合終盤での無気力感, 集中力の欠如, 思考能力の低下などをもたらす場面にもたびたび遭遇する. サッカーという高度に状況判断能力が要求されるスポーツにおいて, こ...

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Veröffentlicht in:体育・スポーツ科学研究 2008 (8), p.29-40
Hauptverfasser: 大森肇, 青木大輔, 中垣浩平, 窪田辰政, 下川哲徳, 小山泰文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」高強度間欠的運動が長時間にわたってくり返されるスポーツの1つにサッカーが挙げられる. その競技パフォーマンスは, 心技体の統合的結果としてもたらされる. ゲームを構成する技術や戦術は高度で複雑であり, 選手自身がボールや相手, ゴール, スペースなどの状況を観て判断する高い状況判断能力が要求される1). また, サッカーはダッシュ, ストップ, キックなどの高強度運動が長時間にわたって断続的に繰り返されるため, 疲労感が試合終盤での無気力感, 集中力の欠如, 思考能力の低下などをもたらす場面にもたびたび遭遇する. サッカーという高度に状況判断能力が要求されるスポーツにおいて, このような中枢疲労が状況判断能力にネガティブに影響し, 競技パフォーマンスを低下させることは想像に難くない. 「状況判断能力」について, 中川2)は状況を評価し運動選択肢間の決定を行う精神的な営みであるとし, 中山ら3)はプレー遂行の前段階における情報処理過程であるとしている.
ISSN:1880-9316