脛骨骨幹部骨折に対してリング追加の最小侵襲で治癒したIlizarov創外固定周囲骨折の1例

「はじめに」Ilizarov創外固定はリング型の固定材料であり, 内固定材料であるプレートや, 髄内釘に比べて強固な固定力を持つ. その強固な固定力から複雑骨折や変形矯正の治療, また骨脆弱性のある高齢者の骨粗鬆症患者の治療に有用な治療方法である. また術直後から早期歩行訓練が可能という長所を持っている. 運動能力の低下した高齢者は長期間の免荷により筋力低下が顕著となる, 歩行ができなくなるなど日常生活活動(Activities of Daily Living 以下, ADL)を低下させることがしばしばある. しかし, Ilizarov創外固定は早期荷重訓練が可能となるため, 患者のADLを低...

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Veröffentlicht in:秋田医学 2018-11, Vol.45 (2), p.63-67
Hauptverfasser: 長幡樹, 野坂光司, 阿部秀一, 冨岡立, 千田秀一, 青沼宏, 土江博幸, 柴田暢介, 益谷法光, 尾野祐一, 宮腰尚久, 島田洋一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」Ilizarov創外固定はリング型の固定材料であり, 内固定材料であるプレートや, 髄内釘に比べて強固な固定力を持つ. その強固な固定力から複雑骨折や変形矯正の治療, また骨脆弱性のある高齢者の骨粗鬆症患者の治療に有用な治療方法である. また術直後から早期歩行訓練が可能という長所を持っている. 運動能力の低下した高齢者は長期間の免荷により筋力低下が顕著となる, 歩行ができなくなるなど日常生活活動(Activities of Daily Living 以下, ADL)を低下させることがしばしばある. しかし, Ilizarov創外固定は早期荷重訓練が可能となるため, 患者のADLを低下することなく治療ができるため有用な治療方法である. 今回, 両側の変形性足関節症に対し, 下腿以遠にIlizarov創外固定を装着して変形矯正手術を行った. 早期荷重し, Ilizarov創外固定装用のまま外来通院中に, 転倒で脛骨近位部のIlizarov創外固定周囲骨折という稀な外傷を経験したため報告する.
ISSN:0386-6106