脂質性二次伝達物質ジアシルグリセロール (DG) と代謝酵素DGキナーゼ
「はじめに」神経伝達物質や成長因子, ホルモンなどの1次メッセンジャーは細胞内シグナルへとつながり, カルシウム, cAMP, cGMP, inositol 1,4,5-trisphosphate (IP3)そしてジアシルグリセロール(DG)といった二次メッセンジャーへとその情報が伝えられる. そのような二次メッセンジャーはprotein kinase A (PKA), Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase (CaMK), protein kinase C (PKC)といったプロテインキナーゼを活性化する. また, いくつかのシグナルは受容体型チロシ...
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Veröffentlicht in: | 秋田医学 2017-06, Vol.44 (1), p.1-9 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」神経伝達物質や成長因子, ホルモンなどの1次メッセンジャーは細胞内シグナルへとつながり, カルシウム, cAMP, cGMP, inositol 1,4,5-trisphosphate (IP3)そしてジアシルグリセロール(DG)といった二次メッセンジャーへとその情報が伝えられる. そのような二次メッセンジャーはprotein kinase A (PKA), Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase (CaMK), protein kinase C (PKC)といったプロテインキナーゼを活性化する. また, いくつかのシグナルは受容体型チロシンキナーゼを介してMAPキナーゼを活性化する. これらは, 細胞内シグナル伝達の多くがタンパク質のリン酸化につながることを示している. 細胞膜でイノシトールリン脂質代謝系により産生されるDGはPKCを活性化する二次メッセンジャーとして知られている. このDGをリン酸化してホスファチジン酸(PA)に変換する酵素がDGキナーゼ, DGKである. |
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ISSN: | 0386-6106 |