がんプロフェッショナル養成基盤推進プランに基づいた秋田県地域病院への最先端腹腔鏡下胃・大腸がん手術の導入

「緒言」「がん」はわが国の死因第一位の疾病であり, 今や国民の生命および健康を脅かす重大な社会問題の一つとなっている. 特に, 秋田県では粗死亡率が13年連続全国最下位, その中でも胃がん, 大腸がんの死亡率が全国平均と比べて際だって高く, 秋田県がん医療を象徴する大きな課題として立ちふさがっている. がん医療に携わる専門的な知識, 技能を有する医療者の育成を目的に, 文部科学省では複数の大学が相互に連携し, がん専門医療人養成のための教育拠点を構築することを目的とした, いわゆる「がんプロ」事業を実施, 平成24年度からは第2期がんプロである「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」がスタ...

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Veröffentlicht in:秋田医学 2016-06, Vol.43 (1), p.51-58
Hauptverfasser: 佐々木靖博, 本山悟, 宇佐美修悦, 中津敏充, 長岐雄志, 栗原伸泰, 天満和男, 中村正明, 神谷彰, 柴田浩行, 三宅智, 小林宏寿, 小嶋一幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」「がん」はわが国の死因第一位の疾病であり, 今や国民の生命および健康を脅かす重大な社会問題の一つとなっている. 特に, 秋田県では粗死亡率が13年連続全国最下位, その中でも胃がん, 大腸がんの死亡率が全国平均と比べて際だって高く, 秋田県がん医療を象徴する大きな課題として立ちふさがっている. がん医療に携わる専門的な知識, 技能を有する医療者の育成を目的に, 文部科学省では複数の大学が相互に連携し, がん専門医療人養成のための教育拠点を構築することを目的とした, いわゆる「がんプロ」事業を実施, 平成24年度からは第2期がんプロである「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」がスタートした. 秋田大学では東京医科歯科大学を主幹校とするプロジェクト「次世代がん治療推進専門家養成プラン」に参加し, 「地域医療に従事している若手・中堅医師を現場から引き離す事なく, オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)コースの大学院生として受け入れ, 高い専門性を身につけて再び地域のがん医療現場に戻す」という新しいコンセプトからなる大学院コースを設置した.
ISSN:0386-6106