血球貪食を行う単球由来樹状細胞は過剰な免疫応答を制御する

「はじめに」病原性微生物が生体内に侵入すると, 樹状細胞(dendritic cell : DC)はパターン認識レセプター(Pattern-Recognition Receptors : PRRs)を介して, 病原微生物の構成成分(Pathogen-Associated Molecular Patterns : PAMPs, 病原体関連分子パターン)を認識し, 炎症性サイトカインを産生して自然免疫を活性化する. また, 病原性微生物由来の抗原をT細胞に提示して獲得免疫を発動させる. 活性化された獲得免疫系は, 抗原特異的に病原体を排除するとともに免疫記憶を誘導して再感染に備える. 一方, ウイ...

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Veröffentlicht in:秋田医学 2014-06, Vol.41 (1), p.17-22
1. Verfasser: 大八木秀明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」病原性微生物が生体内に侵入すると, 樹状細胞(dendritic cell : DC)はパターン認識レセプター(Pattern-Recognition Receptors : PRRs)を介して, 病原微生物の構成成分(Pathogen-Associated Molecular Patterns : PAMPs, 病原体関連分子パターン)を認識し, 炎症性サイトカインを産生して自然免疫を活性化する. また, 病原性微生物由来の抗原をT細胞に提示して獲得免疫を発動させる. 活性化された獲得免疫系は, 抗原特異的に病原体を排除するとともに免疫記憶を誘導して再感染に備える. 一方, ウイルス特異的細胞傷害性T細胞(Cytotoxic T Lymphocyte)や, それに伴って産生される炎症性サイトカインやケミカルメディエーター, メタロプロテアーゼなどの生理活性物質は感性防御に働くと同時に, 自らの組織を傷害する場合がある.
ISSN:0386-6106