造船業における石綿(アスベスト)健康診断の検討
「要旨」:アスベストばく露歴が明確な造船所現役職員590名に, 胸部X線および自他覚所見の1次健診を行い, 異常を指摘された218名全例を対象に胸部CT検査を施行した. 対象は全例男性で平均年齢57.7歳(49~71歳)であった. その内訳は, 「石灰化を伴わない胸膜プラーク」31名, 「石灰化を伴う胸膜プラーク」39名, 「石綿肺」6名, 「肺癌」2名, 「異常なし」140名であった. 今回の健診では胸膜中皮腫の症例は認められなかった. この結果, 我々の行った造船業従事者でのアスベスト1次健診者における有所見率は, 「石灰化を伴わない胸膜プラーク」5.3%, 「石灰化を伴う胸膜プラーク」6...
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Veröffentlicht in: | 日本職業・災害医学会会誌 2007-05, Vol.55 (3), p.154-158 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」:アスベストばく露歴が明確な造船所現役職員590名に, 胸部X線および自他覚所見の1次健診を行い, 異常を指摘された218名全例を対象に胸部CT検査を施行した. 対象は全例男性で平均年齢57.7歳(49~71歳)であった. その内訳は, 「石灰化を伴わない胸膜プラーク」31名, 「石灰化を伴う胸膜プラーク」39名, 「石綿肺」6名, 「肺癌」2名, 「異常なし」140名であった. 今回の健診では胸膜中皮腫の症例は認められなかった. この結果, 我々の行った造船業従事者でのアスベスト1次健診者における有所見率は, 「石灰化を伴わない胸膜プラーク」5.3%, 「石灰化を伴う胸膜プラーク」6.6%, 「石綿肺」1.0%, 「肺癌」0.3%であった. 胸膜プラークに関しては, 高齢になるほど, 潜伏期間や作業従事期間が長くなるほど有意差を持って石灰化をきたす傾向が示された. |
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ISSN: | 1345-2592 |