地域包括支援センターと訪問看護ステーション看護職の初期認知症者支援の成功体験

【要旨】本研究の目的は, 地域包括支援センター及び訪問看護ステーションに勤務する看護職の初期認知症者とその家族への支援における成功体験を明らかにすることである. 北信越地域のセンター及びステーション看護職を対象に質問紙調査を実施し, 成功体験に関する記述内容をカテゴリー化した. その結果, 成功体験として, センター看護職では, 【初期認知症者と医療とのつながりを作る】, 【初期認知症者とサービスとのつながりを作る】, 【多職種や地域と取り組むことによる初期認知症者の支援体制の構築】, 【初期認知症者本人の状態と生活の安定の維持】, 【初期認知症者の家族の生活の安定】, 【初期認知症者の早期発...

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Veröffentlicht in:長野県看護大学紀要 2022-03, Vol.24, p.17-29
Hauptverfasser: 小野塚元子, 木谷尚美, 家根明子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【要旨】本研究の目的は, 地域包括支援センター及び訪問看護ステーションに勤務する看護職の初期認知症者とその家族への支援における成功体験を明らかにすることである. 北信越地域のセンター及びステーション看護職を対象に質問紙調査を実施し, 成功体験に関する記述内容をカテゴリー化した. その結果, 成功体験として, センター看護職では, 【初期認知症者と医療とのつながりを作る】, 【初期認知症者とサービスとのつながりを作る】, 【多職種や地域と取り組むことによる初期認知症者の支援体制の構築】, 【初期認知症者本人の状態と生活の安定の維持】, 【初期認知症者の家族の生活の安定】, 【初期認知症者の早期発見・早期対応役割の遂行】の6つのカテゴリー, ステーション看護職では, 【初期認知症者本人の状態と生活の安定の維持】, 【初期認知症者の家族の生活の安定】, 【初期認知症者との関係構築】, 【初期認知症者との関わりの工夫によるケアの継続】, 【多職種との支援体制の構築】の5つのカテゴリーが抽出された. このような実践を積み重ねることが初期認知症者支援に対する看護職の実践能力向上に重要である.
ISSN:1345-1782