事物の特性を活かした参加型ものづくりにおける感性評価

「1. はじめに」感性に訴えるものづくりは, 自動車やビール, 化粧品といった一般消費財をはじめ, あらゆる分野に共通した課題となっている. 感性を活かしたものづくりの実施には, 人が対象事物をどのように感じるのかを把握する必要がある. 感性評価は, この「人の感性が対象事物をどのように捉えるのか」という視点から対象の特性を評価するもので, 感性を生かしたものづくりの現場で広く導入されている[注1]. 感性評価として, もっとも良く用いられているのが, オズグッド(C.E.Osgood)の開発したSD法(Semantic Differential)である. SD法による感性評価は, 与えられた...

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Veröffentlicht in:感性工学研究論文集 2005/02/28, Vol.5(2), pp.25-32
1. Verfasser: 百武, ひろ子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」感性に訴えるものづくりは, 自動車やビール, 化粧品といった一般消費財をはじめ, あらゆる分野に共通した課題となっている. 感性を活かしたものづくりの実施には, 人が対象事物をどのように感じるのかを把握する必要がある. 感性評価は, この「人の感性が対象事物をどのように捉えるのか」という視点から対象の特性を評価するもので, 感性を生かしたものづくりの現場で広く導入されている[注1]. 感性評価として, もっとも良く用いられているのが, オズグッド(C.E.Osgood)の開発したSD法(Semantic Differential)である. SD法による感性評価は, 与えられた形容詞や形容動詞(感性語)対の尺度のうち, 被験者があてはまると感じる程度を選択する評価手法である[注2]. 評価は, 評価項目ごとに数値化することで, 複数の対象間での比較分析が可能となる. このため, さまざまな分野の商品開発プロセスに導入されている.
ISSN:1346-1958
1884-524X
DOI:10.5057/jjske2001.5.2_25