整形外科急性期病院における股関節・膝関節の理学療法実践
「1. はじめに」本邦における超少子高齢社会は, 社会全体を通した急務の課題点となっている. この傾向は, 2050年頃に高齢者比率40%に達する見込みである. 最近では, 医療や働き方, 生き方にまでパラダイムシフトが生じ, 健康面に支障がなく日常生活を送れる健康寿命の概念が重要視されている. 健康寿命延伸を阻害する要因は, 脳血管疾患, 心疾患, 関節疾患, 骨折・転倒, 認知症等が挙げられ, 運動器障害(関節疾患, 骨折・転倒)が含まれる. 筆者の一人である仲山は, 運動器リハビリテーション施設基準を満たす北水会記念病院(以下, 本院)で約60名の理学療法士と働いている. 医師の指示を受...
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Veröffentlicht in: | 感性工学 2023/09/30, Vol.21(4), pp.177-180 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」本邦における超少子高齢社会は, 社会全体を通した急務の課題点となっている. この傾向は, 2050年頃に高齢者比率40%に達する見込みである. 最近では, 医療や働き方, 生き方にまでパラダイムシフトが生じ, 健康面に支障がなく日常生活を送れる健康寿命の概念が重要視されている. 健康寿命延伸を阻害する要因は, 脳血管疾患, 心疾患, 関節疾患, 骨折・転倒, 認知症等が挙げられ, 運動器障害(関節疾患, 骨折・転倒)が含まれる. 筆者の一人である仲山は, 運動器リハビリテーション施設基準を満たす北水会記念病院(以下, 本院)で約60名の理学療法士と働いている. 医師の指示を受け, 運動器リハビリテーションチームの一員として, 手術前後の理学療法を実践している. 運動器とは, 骨, 関節, 筋肉など機能解剖学的な部位の総称であり, 運動や移動で重要な役割を担う. この運動器は, 転倒骨折など大きな外力が加わることで生じる外傷と疲労骨折など小さな外力が反復することで生じる障害および, 変形性関節症など加齢によって組織の変性や変形により疼痛, 関節可動域制限, 筋力低下などの機能障害を起こす. |
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ISSN: | 1882-8930 2435-4481 |
DOI: | 10.5057/kansei.21.4_177 |