「エクスペリエンス (経験・体験) 」と 「経験価値マーケティング」再考 (II) - 行動的 / 肉体的経験価値, 関係的経験価値を中心として

「1. はじめに」 「エクスペリエンス(経験・体験)」をキーワードとする「経験価値」の概念が20年ほど前に提案され(Schmitt, B. H.), それ以来, マーケティング実務に盛んに導入されるようになった. このような状況を受け, 著者らは, 「経験価値ないしは顧客経験/顧客体験(CX)」概念および「戦略的経験価値モジュール(SEM)」について, 理論的背景から再整理した上で, 必ずしも十分には明確にはなっていない行動的/肉体的経験価値(ACT)と関係的経験価値(RELATE)について体系的に整理し, 幾つかの提案を行ってきた. 前稿では, これらのうち, 「経験価値ないしは顧客経験/顧...

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Veröffentlicht in:感性工学 2022-09, Vol.20 (3), p.122-129
Hauptverfasser: 大津真一, 長沢伸也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」 「エクスペリエンス(経験・体験)」をキーワードとする「経験価値」の概念が20年ほど前に提案され(Schmitt, B. H.), それ以来, マーケティング実務に盛んに導入されるようになった. このような状況を受け, 著者らは, 「経験価値ないしは顧客経験/顧客体験(CX)」概念および「戦略的経験価値モジュール(SEM)」について, 理論的背景から再整理した上で, 必ずしも十分には明確にはなっていない行動的/肉体的経験価値(ACT)と関係的経験価値(RELATE)について体系的に整理し, 幾つかの提案を行ってきた. 前稿では, これらのうち, 「経験価値ないしは顧客経験/顧客体験(CX)」の概念および「戦略的経験価値モジュール(SEM)」について再考した. 次いで本稿では, シュミットが提案した5つの戦略的経験価値モジュール(SEM)のうちACT(行動的/肉体的経験価値)ならびにRELATE(関係的経験価値)を具体的な経験価値として取り上げる.
ISSN:1882-8930