スイッチ音の感性評価に及ぼす触感の影響

「1. はじめに」スイッチあるいはボタンは, 日常生活を送るうえで必要欠くべからざるものである. 私たちは照明・テレビリモコン・スマートフォン等の操作に加え, キーボード入力など多くの場面でスイッチを押し, その音を聞いている. スイッチの本来の機能は電気接点のON/OFFであるが, 機械部品としての性能が十分に確保された昨今においては, 見た目に留まらず触感や聴感といった感性評価が重要となっている. スイッチを押下した際に発生する音(以下ではスイッチ音と称す)は, スイッチの操作者にとっては操作完了を知るために有益な音である. 一方で, それを聞く側の立場では必ずしも快適な音ではない可能性が...

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Veröffentlicht in:感性工学 2022/06/30, Vol.20(2), pp.87-93
Hauptverfasser: 白坂, 剛, 下村, 尚登, 大友, 貴史, 小澤, 賢司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」スイッチあるいはボタンは, 日常生活を送るうえで必要欠くべからざるものである. 私たちは照明・テレビリモコン・スマートフォン等の操作に加え, キーボード入力など多くの場面でスイッチを押し, その音を聞いている. スイッチの本来の機能は電気接点のON/OFFであるが, 機械部品としての性能が十分に確保された昨今においては, 見た目に留まらず触感や聴感といった感性評価が重要となっている. スイッチを押下した際に発生する音(以下ではスイッチ音と称す)は, スイッチの操作者にとっては操作完了を知るために有益な音である. 一方で, それを聞く側の立場では必ずしも快適な音ではない可能性がある. 顕著な例として, 特急電車における座席の背面に「キーボードの操作音など, まわりのお客さまのご迷惑にならないように」旨の注意書きを見ることがある.
ISSN:1882-8930
2435-4481
DOI:10.5057/kansei.20.2_87