感性マテリアル開発に役立つ,評価技術とコミュニケーションツールの開発

「1. はじめに」SDGs・サステナブル商品の認知度が高まってきている. クロスマーケッティング社が2020年に行った調査では, 企業のSDGsへの取り組みが, 大学生・院生の就職先選定に影響しているとの結果が示されている. 経済産業省は, 「SDGs経営ガイド」を発刊するなど, 企業にとって, SDGsの取り組みが重要になりつつあることを啓蒙している. モノづくりの立場からは, SDGsの目標が, プロダクトアウト志向から顧客目線での開発へのシフトが一層求められているものであると感じる. その結果, 製品の差別化や付加価値向上が更に求められ, 感性価値も重要視されていくと考えられる. 製品の...

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Veröffentlicht in:感性工学 2021/03/31, Vol.19(1), pp.16-19
1. Verfasser: 高橋, 雅人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」SDGs・サステナブル商品の認知度が高まってきている. クロスマーケッティング社が2020年に行った調査では, 企業のSDGsへの取り組みが, 大学生・院生の就職先選定に影響しているとの結果が示されている. 経済産業省は, 「SDGs経営ガイド」を発刊するなど, 企業にとって, SDGsの取り組みが重要になりつつあることを啓蒙している. モノづくりの立場からは, SDGsの目標が, プロダクトアウト志向から顧客目線での開発へのシフトが一層求められているものであると感じる. その結果, 製品の差別化や付加価値向上が更に求められ, 感性価値も重要視されていくと考えられる. 製品の差別化・付加価値向上については, 延岡が, 「機能的価値だけでは, 顧客ニーズは簡単に頭打ちしてしまう. つまり, 意味的価値を想像して, それによって差別化を実現しなくては, 顧客が対価を支払い続けてくれる状況にはならない」と指摘している.
ISSN:1882-8930
2435-4481
DOI:10.5057/kansei.19.1_16