味覚イメージの形態表現とその形態変化が味覚イメージに与える影響についての研究

「1. はじめに」人間の五感は視覚, 聴覚, 触覚, 味覚, 嗅覚の5種類に分類され, 古くはこれらの感覚はそれぞれ独立したものと考えられていたが, 近年では5つの感覚が互いに交わり, 相互に作用しながら知覚していると考えられている. この感覚の仕組みは, クロスモダリティ(感覚間相互作用)と呼ばれ, 近年, この特性を用いて人間の感覚や行動に働きかける研究が行われている. 特に近年は味覚と視覚に関しての事例が多く, 実製品では, 割り方によって味の変わるチョコレートやグラスの形状で味が変わるというビール会社の戦略などある. 研究としては, 坂井らによる, 同じ味の飲料にも関わらず色を変えるこ...

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Veröffentlicht in:感性工学 2020, Vol.18(3), pp.134-139
Hauptverfasser: 橋田, 規子, 大久保, 優希
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」人間の五感は視覚, 聴覚, 触覚, 味覚, 嗅覚の5種類に分類され, 古くはこれらの感覚はそれぞれ独立したものと考えられていたが, 近年では5つの感覚が互いに交わり, 相互に作用しながら知覚していると考えられている. この感覚の仕組みは, クロスモダリティ(感覚間相互作用)と呼ばれ, 近年, この特性を用いて人間の感覚や行動に働きかける研究が行われている. 特に近年は味覚と視覚に関しての事例が多く, 実製品では, 割り方によって味の変わるチョコレートやグラスの形状で味が変わるというビール会社の戦略などある. 研究としては, 坂井らによる, 同じ味の飲料にも関わらず色を変えることでそれを異なる飲み物と錯覚することを実証した研究や木下らの特定の味を連想する色が存在することを明らかにした研究があり, これらは味覚と色覚についての研究である.
ISSN:1882-8930
2435-4481
DOI:10.5057/kansei.18.3_134