水溶液の色相による入浴時心理効果の定量化に関する研究

「1. はじめに」 五感(視覚, 聴覚, 臭覚, 味覚, 触覚)による周囲の状況に関する情報収集と, 得られた情報をもとにした状況判断とは, 日常生活において我々が生活していく上で欠かすことの出来ない重要なプロセスである. その五感の中でも, 『視覚』の果たす役割は, 情報収集量の割合から見ても際立っており, その重要性は極めて高い. ところで『視覚』, すなわち眼から収集される情報とは, 言い換えると観測している対象の「色」, 「明るさ」, 「形」等の情報とも言える. 近年においては, これらの中でも「色」による心理的作用をもとにしたリラックス作用を及ぼす製品が数多く開発・商品化され, 特に...

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Veröffentlicht in:感性工学:日本感性工学会論文誌 2009/02/28, Vol.8(3), pp.799-804
Hauptverfasser: 高松, 衛, 中嶋, 芳雄, 銭, 蘭慧, 加藤, 象二郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」 五感(視覚, 聴覚, 臭覚, 味覚, 触覚)による周囲の状況に関する情報収集と, 得られた情報をもとにした状況判断とは, 日常生活において我々が生活していく上で欠かすことの出来ない重要なプロセスである. その五感の中でも, 『視覚』の果たす役割は, 情報収集量の割合から見ても際立っており, その重要性は極めて高い. ところで『視覚』, すなわち眼から収集される情報とは, 言い換えると観測している対象の「色」, 「明るさ」, 「形」等の情報とも言える. 近年においては, これらの中でも「色」による心理的作用をもとにしたリラックス作用を及ぼす製品が数多く開発・商品化され, 特にストレス社会とも呼ばれている現在では, 「癒し効果」として多くの注目を集めている. その様な製品の代表的1例としては「入浴剤」を挙げることができよう. 現在では数多くの種類の入浴剤が開発・販売されており, 入浴目的に応じて美しい色彩と香りを自ら選び楽しむスタイルの入浴が定着しつつある.
ISSN:1882-8930
1884-5258
DOI:10.5057/jjske.8.799